あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

上司のイライラが部署内に感染する理由とは?

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あなたの職場には、不機嫌な上司やパワハラ上司はいませんか?

もしいれば間違いなく、その上司のイライラは部署内に「感染」していることでしょう。

そして、部下の仕事の能力を低下させていることでしょう。

「スタンフォードで一番人気の授業 世界トップエリートの行動を変える『究極の講義』とは 佐藤智恵著(幻冬舎)」に、そのメカニズムが以下のように書かれています。

 

「こんなこともできないのか!今度失敗したら許さないぞ!」

と上司に言われたとします。

すると、その部下はストレスmaxに。

ストレスがかかると体内にアドレナリンとコルチゾール(ストレスから人間を守るために分泌されるホルモン)が多量に分泌されます。

そうなると、記憶力、企画力、創造性といった能力が低下し、新しいことに挑戦する意欲を失ってしまうのだといいます。

中には、上司を見ただけで、恐怖を感じてしまう人もできてきます。

 

ストレスに苛まれている人が一人いれば、それはさらに周りの同僚に感染していきます。

部署全体がギスギスして、同僚に対して思いやる余裕もなくなります。

怒られないようにいわれたことを懸命にこなそうとすると、さらにストレスがかかります・・・。

 

佐藤氏は言っています。

「業績不振の会社を訪れると、ビクビクしている社員や横柄な管理職が多いことに気づく。私自身、取材や採用面接で数多くのグローバル企業を訪問したことがあるが、その時『雰囲気が悪いな』と思った会社の多くはすでに倒産しているか他社に買収されている。恐怖が支配するようになったら一巻の終わり。だからこそ一流の経営者は不機嫌な社員を生まないような『社風』や『文化』を築くことに何より尽力しているのだ」と。

 

どうせなら感染させるなら「やる気」を感染させたいですよね。

佐藤氏も例を挙げていますが、

「ユーモア」が社員を和ませ、生産性をアップさせることが研究で明らかになっているそうです。

 

ということで、今日もイライラしないで、笑顔で前向きに頑張りましょう!

 

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