あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

職場がつらい。そう思っている人はいませんか?

f:id:arasenstyle:20170610082614j:plain

職場がつらい。

そう思っている人はいませんか?

 

大阪大学客員教授や内閣府での要職を歴任された佐々木常夫氏の著書「40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい」に、次のようにありました。

 

「人間関係がつらい。そう感じる時は、会社を『自分の家族』だと考えてみるのもいいと思います。ちょっと極端かもしれませんが、そりが合わない上司は『仲の悪い兄貴』、手のかかる部下は『やんちゃな弟』だと考えてみるのです。」

 

私も以前、職場の人間関係で悩んでいた時がありました

(今もしんどくなる時があります)が、

まさに佐々木氏の言う通り、

「自分の家族」だと思って乗り越えた経験があります。

 

造園会社で働いていた頃、一人の職人さんの対応に腹が立って仕方がないことがありました。

偉そうで、意地悪で、人をバカにする。

そんなストレス源の職人さんと1ヶ月間、同じ現場で働くことになったのです。

もう、精神状態を保つのが大変だったことを覚えています。

そんな時、大学の先輩から

「人間関係は鏡やで。

そんな気持ちで職人さんに接していても関係が好転することはない。

その職人さんの幸せを心から願うんや。

『自分の本当の兄貴』と思って、感謝の気持ちで関わるんや。

まずは、爽やかな挨拶から始めてみては・・・」

何てことをアドバイスされました。

 

次の日から「○○さん、おはようございます。今日もよろしくお願いします」と、毎日、挨拶するようにしてみました。もちろん、挨拶を返してくれることはありませんでしたが。

また、「○○さん、△△する時、どういうことに気をつけているんですか?」等々、仕事に関する技術を教えてもらおうと、積極的に関わるように心がけました。

 

「自分が変われば相手が変わる」

という人間関係の方程式は間違いありませんね。

 

1ヶ月後、その職人さんは家族の事情で急に退職されたのですが、

最後の日、その職人さんから

「荒井くんは良い造園職人になれるわ。頑張りや。」

と声をかけてくれたのです。

意地悪と文句した言われなかった人からです。

この経験は私の財産です。

 

職場での人間関係を「競争」「争い」等でとらえてしまうと、敵対心が芽生え、悩みが生まれます。不幸です。

一方、職場の人たちを「家族である」という共同体感覚でとらえ、自ら友好的に、積極的に関わろうとすると、いつしか「かけがえのない居場所」になります。

 

ムカつく上司を「尊敬する兄貴」と、

イラつく部下を「可愛い弟」だと捉えてみませんか。

 

さあ、今日も前に進もう!

 

 

arasenstyle.hatenablog.com