あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

大切なことは「歩みを止めない」こと

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「最大の危険は勝利のその瞬間にある」

とはナポレオンの言葉です。

目標を達成したその瞬間にこそ、

スキが生まれ危険である。

という意味があると思います。

 

私自身を振り返ってみても、

目標を失った時こそ、堕落の始まりでした。

活力を失い、惰性に陥り、身も心も弱くなり・・・。

ていう感じです。

 

こんな自分の体験を

先日、目標を失ったという後輩に話す機会がありました。

 

中国の古典「呂氏春秋」に「流水不腐」とあります。

「常に動いている水は腐らない。

同様に、人間も活動しなければ次第に身も心も衰えてしまう」

という格言です。

 

大切なことは、歩みを止めないこと

ではないでしょうか。

常に新しい目標を設定して生き生きと前に進む。

そんな生き方を目指していきたいですね。

 

arasenstyle.hatenablog.com

 

新渡戸稲造がソクラテスを尊敬していた理由とは?

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投稿数が今日で73回。

週1回以上を目標に取り組み始めたブログですが、

「まずは1日も早く100回を達成しよう!」と決意して、

12月23日からは毎日投稿が続いています。

 

100回を超えたら、引き続いて毎日投稿しようか、

週1回の質を高める投稿にシフトしようかと迷っています。

 

日本を代表する教育者、新渡戸稲造博士が、

哲学者ソクラテスを尊敬する理由の一つに挙げたのは「続ける」ことです。

ソクラテスは

「年が行っても、油断せずに、修養を持続した」

と。(鈴木範久編「新渡戸稲造論集」岩波文庫)

 

継続は力なり。

 

時間をただ費やすだけでなく、新たな価値を生み出そうと始めたブログです。

今後も一歩一歩、一日一日、元気が出るブログを目指して発信していきます!

心を癒す対話の秘訣を教えてもらいました

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先日、尊敬する恩師と会話する中で、

心を癒す対話の秘訣を教えてもらいました。

「相手の話の腰を折らず、聴き続けること。

話がひと区切りついたと思っても、しばらく待つこと。

本音や一番言いたいことは、実は語り終えた後に出てくることが多いこと。」

 

なるほどです。

 

気持ちの全てを受け止めようと努める。その姿勢こそが、

「あなたを大切に思っている」

というメッセージになって、

相手の心に響くのではないでしょうか。

 

話がひと区切りついてもしばらく待つ。

大切ですね。

ちゃんと前を向いて頑張れる子だと信じています

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「夜回り先生」こと水谷修氏が、今も大切にしている言葉があるそうです。

荒れていた自身の思春期時代、

学校に呼び出された母が、学校の先生に言った言葉。

 

「ちゃんと前を向いて頑張れる子だと信じています」

 

この言葉には、

「何があっても子どもの力を信じている」

という思いがビンビン伝わってきます。

水谷氏は、その時の母の姿勢が大きな励みになったといいます。

 

「親は自分のことを信じてくれている」

そう心から実感している子どもは幸せです。

私も若い頃、そう思えたので、

あと一歩のところで、悪に手を染めなかったと実感しています(笑)

 

今、私は良き親になれるよう日々修行中です。

今日も頑張ります!

いくつになっても成長している人は美しい

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「プレジデント(大統領)」と呼ばれるジャイアントセコイアの巨木をご存知ですか?

アメリカ西部のシエラネバダ山脈にある、

根元は直径8m、樹高は75m、葉の数は20億枚近くあるそうです。

約3200年生きているそうです。

何と!今も成長し続けているというから驚きです。

 

人間の脳も、老人になっても成長を止めないようですね。

ニューロンは1日10万個は死ぬそうですが、

突起を伸ばしてネットワークを新しく作り上げる力は老いてもなくならないといいます。

 

ジャイアントセコイアの巨木を一目見ようと足を運ぶ人は絶えません

やはり今なお成長し続ける姿に胸を打たれるのでしょう。

 

同じように人も同じです。

いくつになっても成長している人は美しいですよね。

今日も一日頑張りましょう!

忘れられない星空〜Unforgettable starlit sky〜

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忘れられない星空があります。

23歳の時に見た北海道の夜空です。

 

空から星がこぼれそうで、

地平線付近にも、はっきり星が見えて、

空には、こんなにも星が溢れているんだと感動したことを覚えています。

 

その時のことを思い出すと、

今でも泣きそうになります。

 

泣きそうになる理由には、

美しい星空に出会えたことの他に、

もう一つあります。

 

一緒に見ていた人の真心を思い出すからです。

大学で知り合った、年齢では、一つ年上の中村さんという親友です。

 

私が北海道にいたのは教員採用試験を受けにきていたからです。

すでに一年前に合格していた中村さんを追いかけるように北海道で受けた試験でした。

試験会場は釧路市。2日間の試験でした。

中村さんは清里町に住んでいましたが、2日とも車で片道約2時間かけて激励に駆けつけてくれました。

 

初日には、宿泊先のホテルにビデオを持って来て、

「おい、荒井!この動画を観てくれよ。みんなからのビデオメッセージなんだ」と。

その動画には、同僚や何人かの教え子たち、何と校長先生までもが、

「荒井さん、試験がんばってください。みんな待っていますよ!」と私に向かって声をかけてくれている姿が映っていました。

涙をこらえるのに必死だったことを覚えています。何より中村さんの真心に。

 

実は、その当時、私の家には全くと言っていいほどお金はありませんでした。

母子家庭でしたし、造園会社で働きながら通信大学で学んでいましたが、生活費と学費等でお金はギリギリ。

中村さんは、そんな状況も分かってくれ、

「北海道までの交通費は心配しなくてもいいよ。全部俺が出してやるから。場所は遠いけど挑戦してみないか」

と声をかけてくれたのです。

そんな流れの受験でした。

 

話を戻します。

2日間の試験が最終。

その日は中村さんの家に泊めてもらうことになっていましたので、

釧路市から清里に向かって、真っ暗な道を車で走っていました。

その途中、中村さんが

「荒井、北海道の星は綺麗なんだぞ。」

と言って、車を停めて2人で見上げたその夜空が「忘れられない星空」なのです。

 

だから、私にとって、

星の美しさと心の温かさが重なった人生最高の星空なのです。

 

ちなみに、北海道の試験の結果は不合格でした。合格したのは兵庫県。今、兵庫で教育者として20年目になります。

 

中村さんとは、今もずっと交流しています。

心から尊敬し信頼し、ずっと目標にしている親友です。

 

先日、仕事から帰宅し、空を見上げたら、

21年前に観た星空を思い出したので、

記録に残そうと思い投稿します。

我が子に教えたいことは「希望」

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担任した教え子から「出産した」との報告がありました。

心から嬉しく思います!

また、同じ子育て中の身として、共に成長しましょう!

という思いです。

 

イギリスの絵本作家ブライアン・ワイルドスミス氏は言っています。

「子どもの魂は何でも書き込める白紙の本のようなもの。

その白紙の本に私たちが書き込むものが、子どもの魂に触れ、

その子どもが何になるかを決定づける」と。

 

親として、子どもに

「優しい人になってほしい」

「勉強を頑張ってほしい」

「こんな人と結婚してほしい」・・等々、

願いは山のようにあります。

 

その白紙に、子どもの成長と幸福のために「何を書き込みますか」。

 

先行きが見えない時代だからこそ、

私は「希望」を書き込み続けます。

我が子が成人になるまで、いや私が死ぬまでずっと。

ちょっと臭い話ですが、

昨日、そんなことを考えました。