あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

長いものを遠くに。短いものを近くに

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「長いものを遠くに。短いものを近くに」

皆さんは、何のことを言っているかわかりますか?

 

修飾語句の置く順番のことです。

 

複数の語句を並べる時に、

長い修飾語句はかかる言葉の遠くに、

短いものは近くに、

というルールがあるのです。

 

例えば、

悪い例が次の文です。

「貴重な江戸時代の三ノ宮で見つけた地図」

良い例は、

「三ノ宮で見つけた江戸時代の貴重な地図」

 

どうですか?

良い例の方がわかりやすいでしょ。

 

「地図」という名詞に

「貴重な」「江戸時代の」「三ノ宮で見つけた」

という三つの語句がかかっています。

 

悪い文は、「三ノ宮」に「江戸時代の」がかかってしまい、

見つけたのは今なのに、江戸時代に見つけたと読まれかねません。

 

この中で「三ノ宮で見つけた」は

「名詞(三ノ宮)」+「助詞(で)」+「動詞(見つけた)」からなる「句」です。

この長い「句」を遠くにもっていき、

「江戸時代の」「貴重な」の「単語」を近くにもっていくと良いのです。

 

文例のように、単語と句が交ざっているときには、

句を遠くに語を近くにという順番にすると

わかりやすい文になります。

 

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