あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

性的マイノリティを大切にできる社会へ

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LGBTって知っていますか?

これはレズビアンやゲイといった性的少数者を表す言葉です。代表的な性的マイノリティの頭文字をとって、

Lesbian(レズビアン)

Gay(ゲイ)

Bisexual(バイセクシュアル)

Transgender(トランスジェンダー)

「LGBT」と言います。

 

日常的に男性・女性という2つの枠組みで色々なことを考えがちですが、

実際の性・セクシュアリティは、もっと豊かで多様なのです。

 

◯レズビアンの場合は「身体の性」は女性。「心の性」も女性。「恋愛対象」も女性です。

◯ゲイの場合は「身体の性」男性。「心の性」も男性。「恋愛対象」も男性です。

◯バイセクシュアルの場合は「身体の性」が女性なら「心の性」も女性。「恋愛対象」は女性と男性の両方になります。

◯トランスジェンダーの場合は「身体の性」が男性なら「心の性」は女性というように、「身体の性」と「心の性」が一致しません。「恋愛対象」は異性の場合もあるし、同性の場合もあるし、男性と女性のどちらも「恋愛対象」になる場合もあります。

 

性的マイノリティと呼ばれる人たちは、様々な調査から約3%~5%と考えられています。

「いやいや、そんなにいるはずがない」と思った人はいるのではないでしょうか。

実は、調査から明らかなのは、

世の中に流れている「性的マイノリティに対するネガティブな情報」や「否定的な捉え方」や「笑い者にするような扱い」により、本当の自分を言えずにいるのです。

 

5万人を超えるゲイ・バイセクシュアル男性を対象とした調査では、

10代から30代までで、親にカミングアウトしている人の割合は14~15%位しかいないのです。

年齢が上がれば、その割合はもっと低くなるそうです。

親にすら、本当のことがいけないでいるのです。

さらに、この調査では、

約65%の人が自殺を考え、その内14%の人が、実際に自殺未遂を起こしたこともわかっています。

 

命に関わる問題なのです。

 

「人はこうあるべきである」と決めつけずに、

「みんな違ってみんないい」

それぞれの生き方を尊重することが大切なのではないでしょうか。

 

性的マイノリティを大切にできる社会へ

多様性を大切にできる社会へ

誰もが安心して暮らせる社会へ

そんな社会をみんなで作って行きましょう!