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PTG 人が絶望から成長するとき 〜PTSDを超える力はある〜

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 阪神淡路大震災以降、知られるようになった概念に「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」があります。災害や事故、事件などの心の傷となって起こる様々な障害のことです。

 

一方、精神医学・心理学では

「PTG(心的外傷後成長)」が注目されています。

PTSDとは反対に、自身の存立基盤を揺るがすような経験が、人に大きな成長をもたらすことがある、という研究です。

 

PTGとは、ポスト・トラウマティック・グロウスという英語を略したもので、

PはPost:「何々の後に」

TはTraumatic:「トラウマの」

GはGrowth:「成長」

という意味です。

「悲しみから人が成長するとき−PTG 宅香菜子 風間書房」に詳しく書かれています。

 

私にとってのPTGを紹介します。

 

それは教師2年目。

ある朝、校長先生から次のような話を聞いたのです。

「荒井くん、実は昨日、◯◯さんのお母さんが校長室に入ってきてな、『担任(私のことです)を変えてくれ!』って言われてな・・・」

この言葉を聞いた直後、頭が真っ白になり、言葉、音が聞こえなくなりました。

この後、長い時間、私を一生懸命に励ましてくれていた校長先生の姿は目に焼き付いています。

私はただただ力量がない自分を恥じ、不甲斐なく、申し訳ない思いで一杯でした。

この日のことは一生忘れません。

 

教育の道に入って20年目になる今、

あの日があったからこそ、今の自分があると思えます。

 

著者の宅氏は、

痛切な悲しみから立ち上がり「成長」に向かうための手助けの一つが「話すこと」だと言います。

ただし、それを無理強いするのは逆効果。話せそうな心の用意、相手、状況、場などが必要だと言います。

 

確かに私も、衝撃の日から時が過ぎたある日、友人に悩みを聞いてもらったことを思い出します。

そして、心からの励ましを受けました。

その「励まし」が、悲しみから立ち上がる力になったと実感しています。

 

今、様々な状況で悩み苦しんでいるあなた、

タイミングを見つけて、誰かに話してみてはどうでしょう。

あなたに「希望」の光が指すことを願います。