あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

いじめ被害者への対応策をもっと真剣に考えよ

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「いじめは悲惨である。

いじめは残酷である。

いじめ被害児童生徒は、

もう二度とその空間に戻りたいとは思わなくなる。

対象者は登校できなくなり、最悪の場合は…」

 

学校では「いじめ問題」が喫緊の課題です。

現に毎月というペースで、子供がいじめを苦に自殺しています。

どうにかして、負の連鎖に終止符を打ちたいと考えます。

 

私は以下のことを提案します。

いじめの被害を受けた子どもには、学校以外の場所で学習する権利を与えるべきと考えます。

例えば、インターネット学習という支援です。

大学ではeラーニングを活用する動きが増えています。いつでもどこでも学べる環境を整えようとしています。

小・中・高等学校でも積極的な導入を検討してはどうかと思います。

また、ここ数年、退職教職員が増加しています。

経験豊かなベテラン教師が個別に教えるシステムを構築する等、

様々に検討してはよいのではないかと思います。

 

もう一つ、学校教育においても。いじめの抑止行為を積極的に行うことです。

いじめ加害者が「いじめても、あまり得にならない・・・。逆に損だ。」

というシステムを作ることが大切だと考えます。

例えば、「いじめは、刑法では侮辱罪、脅迫罪となり、民法では損害賠償請求の対象になること」「場合によっては警察に通報すること」をしっかり教えることです。

また、いじめが学校で発生する場所、時間帯は、教室・廊下、休み時間・登下校時です。その時間帯に、地域のボランティアさんが見回りをするのです。

さらに、全教室・廊下に監視カメラです。絶大な効果があると考えます。

このような意見は、「力によるいじめの抑止で、教育現場にそぐわない」と思われるかもしれませんが、現場はすでにそこまできています。

 

いずれにせよ、いじめは大人が本気で取り組むべき、国民的課題です。

  
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