あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

プレゼンの極意

f:id:arasenstyle:20180307214439j:plain

会議の資料には種類は2つあります。

「報告資料」と「プレゼン資料」です。

 

もちろん、会議では、

決裁者からOKをもらうために、

資料を作成するわけですが、

 

一発OKが出る資料を作る人は、

この2つの違いを正しく理解しています。

 

その違いは決裁者が何を求めているかです。

 

その決裁者が知りたいことは、

「報告資料」で知りたいのは「結果」。

「プレゼン資料」で知りたいのは「解決策」です。

 

この違いがあるために、

おのずと2つの資料には「構成」にも

違いが現れてきます。

 

報告資料の構成は、

「計画」→「結果」

が基本となります。

 

資料の構成は、

「問題点」→「解決策」

が基本となります。

 

私の仕事では、どちらかというと

「プレゼン資料」を作成することが多いです。

聴衆者をその気にさせて、実行してもらうことが多いです。

 

私がプレゼン資料の作成時に心がけている

「構成のポイント」を、もう少し詳しくいうと、

次のようになります。

 

前半の「問題点」で心がけていることは、

決裁者にその問題点の重要性を認識させることです。

つまり、「この問題、放っておくとヤバイ!」と思わせるのです。

 

そのために次の3つの流れで説明します。

「①そもそも何のために提案しているのか(目的の共有)」

→「②なぜこの問題点に焦点を当てなければならないのか(問題点の特定)」

→「③その問題点の原因は何か(原因の究明)」

この順番で説明すれば、決裁者は危機感を持った状態で、

次の「解決策の提案」をしっかり聞こうとします。

 

では後半の「解決策」で心がけていることは、

その解決策を実行すれば、

「必ず実現できるという根拠」を

決裁者にわかりやすく示すことです。

 

そのために次の3つの流れで説明します。

「④なぜ、この解決策が最適なのか(解決策)」

→「⑤解決策の効果がいつまでに、どの程度出るのか(目標)」

→「⑥スケジュール、体制、予算を提示し、実現できることを示す(計画)」

この順番で説明すると、

「よし!この企画でいこう!」

となるのです。

 

まとめると、

①ズバリ最終的に達成したいことを宣言し、

②悪化する現状を信用できるデータで示し、

③発生した「本当の原因」を示し、

④効果を実現できる解決策を示し、

⑤「期限」と「決めた指標に基づく目標値」を示し、

⑥「誰」が「どのような順番」で「何をするのか」等を示すのです。

 

こんなことを心がけて、

プレゼン資料を作成しています。

 

この資料作成方法は、

下地寛也氏の「一発OKが出る資料 簡単に作るコツ」から学ばせてもらいました。

ぜひ、ご一読くださいね。

 

#プレゼン

#ビジネス

#仕事術

#資料作成