あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

使命って何ですか?

「荒井先生、使命って何ですか?」

担任していた子からこんなことを質問されたことがあります。

 

聞かれた直後は

「難しいこと聞くなぁ・・・。『その人にしかできない仕事』のことと思うけど。ちょっと勉強させて。」

とか、何とか言って答えたと思います。

 

早速、家に帰って国語辞典のページをぺらぺら。

「使命とは、①使者として受けた命令。②与えられた重大な務め。責任をもって果たさなければならない任務。」などと書いてあります。

 

う〜〜ん。なるほど・・。

でも何て答えたらわかりやすいかな・・・。

その後もいろんな書籍を読んで考えました。

 

 ここで一つの問いが生まれます。

「あなたにとっての使命って何ですか?」

そう聞かれたらどう答えるだろう。

 

すぐに頭に浮かんだのは、

○教え子たちを自分以上の人材に育てること

○家族を幸せにすること・・・・です。

 

自分にしかできない、

教師としての使命って何だろう?

さらに深く考えてみると

 

「自分なら親が離婚している子に勇気を贈ることができる」

「自分なら経済的に苦しい家庭の子に希望を贈ることができる」・・・

 

使命って、

悩みや困難を乗り越えるたびに、

気づくものなんだ!

 

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教え子の質問をきっかけに、

大切なことを気付かされたのでした。

 

それから出会う子供達に、

次のような話をするようになりました。

 

「誰もが自分にしかできない使命をもっている」

 

「自分の使命は、じっとしていてもわからない。何かに挑戦しよう」

 

「今、自分がやるべきことを避けずに前へ進む。自分だけの使命がだんだんわかってくる」

 

「『自分には使命がある!』ってことを知っている人は強い。どんな悩みだって負けない。悩みを希望のエネルギーに変えていけるから」

 

 子どもとの触れ合いの中で、いつも大切なことに気づかされます。

 

ありがとう。

 

さあ、今週も頑張ろう!