あらせんstyle

教育委員会の指導主事として学校関係者に生徒指導に関する指導助言や、学校心理士として保護者や児童にカウンセリングなども行なっている。小学校教諭を16年間勤め、関わった子供は約3500名。2014年には総合学習の実践で第63回読売教育賞 最優秀賞を受賞。著書「いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~愛育出版」

ベーシックインカムと究極の自動化で人は働かなくなるのか。

f:id:arasenstyle:20170513061157j:plain

今、世界は恐ろしいスピードで進化しています。

2045年。

この年は人工知能技術や通信技術、ナノテクノロジーなどで、爆発的な技術革新が起きると言われています。

今(2017年)から28年後ですので、そんなに多い未来ではないでしょう。

技術革新がもたらす未来は、生活水準の向上が期待されています。

具体的な未来予想は、神野元基の著書「人工知能時代を生き抜く子どもの育て方」に詳しく書かれています。

この本を読んで驚いたことが「究極の自動化」と「ベーシックインカム」です。

f:id:arasenstyle:20170513061247j:plain

【究極の自動化】

「究極の自動化」とは、人工知能の進化に伴い、あらゆるものが自動化されるというものです。

確かに人工知能が進化すれば、今、人間が行なっている作業はロボットがしてくれます。

1つのプロダクトの生産、流通の過程で、人間がほとんど関与しなければコストが下がるので、当然、流れは自動化を目指します。

この流れの行き着く先は、衣食住の生活コストの低減です。そうすると、あくせく働く必要もなくなりそうです。

 

【ベーシックインカム】

「ベーシックインカム」とは、医療扶助や子育て給付金、失業保険など細かく分断されていた社会保障制度をやめて、

一律給付にしてしまおうとする制度です。

実際にこの制度を導入する動きは、先進国で議論されています。

2016年、スイスではベーシックインカム制度の導入の是非を問う国民投票が行われたとか。

提案された内容は、成人に約30万円、未成年に約7万円を給付するというものです。

結局は否決されましたが、その後、世界で初めてフィンランドがベーシックインカム制度を導入することが決まりました。

f:id:arasenstyle:20170513061433j:plain

マジっすか。

そんな驚きの中、一気に読んだ本でした。

 

そんな世の中になる可能性も「ゼロ」ではありません。

そうすると「人は本当に働かなくなるの?」という疑問が湧いてきますよね。

 

でも私は「人は必ず働く」と思います。

本当の充実は「何かのために汗を流すこと」だからです。

「自分のスキルアップのために・・・」

「あの人のために・・・」

「世のため人のために・・・」

「社会のために・・・」

人は行動を起こすだろうと思います。

人は新たな仕事を必ず見つけていくでしょう。

f:id:arasenstyle:20170513061720j:plain

今、我が子の年齢は5歳、3歳、0歳です。

2045年には33歳、31歳、28歳になります。

まさに人工知能時代を生きていくことになります。

我が子に今、何をどう教えるべきなのか!

「世のため人のために生きることは素晴らしい!」

「自分で課題を見つけ出し、自分で解決していくぞ!」

「最新のテクノロジーを使いこなすぞ!」

こんな心と実践力を育む教育が重要だと思っています。

 

さあ、まずは自ら勉強しよう!