「におい」って人生の味わいに欠かせないですね
先日、ある図書館で懐かしい「におい」に再会。
小学校時代に過ごした教室のにおいでした。
あの「油」のにおいです。
当時(今も?)神戸市の学校の多くは、教室は土足でした。上履きはなく、靴のままで廊下や教室を歩いていたのです。
だから定期的に「油引き」といって土ぼこりが立たないように木の床に油を引いていたのでした。
図書館で、その「油のにおい」に出会ったのです。
その「におい」と再会した瞬間、
授業を受けている場面や
砂場で千代の富士の真似をして相撲してる場面など・・・。
走馬灯のように脳裏に浮かびました。
「におい」ってすごいですね。
一瞬でその時の情景を思い出すのですから。
詩人・谷川俊太郎氏は、
「生きることの味わいを意識して、
そこに喜びと一種のさびしさを感じる時、
いつも匂いが私と人生をむすぶひとつの通りみちになっていた」
と。
「におい」は人生の味わいに欠かせないですね。